2011年8月11日木曜日

7/31から始まる一週間


この週は記憶がとびとびで、というのもとても家族のことが辛かったからなんですが
これはちゃんと記録しとこうとと思います。
実は先週は実家の車を駐車時に駐車場の柱にぶつけています。
でも、一個一個は些細なことなんですが、
とても私には思い事件でした。

31日、午前、休み。午後、はら塾カフェMTG。その後、メンバーの誕生日会。はら塾カフェでは8月21日に夏祭りをHRインスティテュートで行います。サンダルでスタンプをつくり、打ち水を楽しみます。水を使った涼しい音をみんなで開発します。はら塾カフェ1年の歴史を振り返ります。盛りだくさんの内容になるのでぜひ遊びに来て下さい。

8月1日、日中、仕事。夜、早く帰ってしまったのでインスタントカレーを食べようと思ってリビングに降りると弟が家族のカレーを作っている。食べてもいいか?と聞くと、すごく嫌そうな顔をされる。弟が家族のカレーを作っている横でインスタントカレーを食べ、泣きそうになる。その後、自分の部屋で仕事をしながら楽しそうな団らんの声を聞く。 

2日、午後、多摩美の授業にお邪魔する。夜、高橋家に久々に訪問。情報デザインの矢野先生が元武蔵美の及部先生をお招きしての授業でした。及部先生はLllineともPETAとも繋がっているのでどこかでお会いしたかったのでお会いできて光栄でした。写真はペアになって毛糸で相手の顔をかくワーク。授業の後、聖蹟桜ヶ丘の高橋夫妻の家にご飯をごちそうになりにいく。高橋お母さんは原発反対運動をずっとやっていて、その最初のころから今現在までの話をおうかがいした。これも辛い話だった。結局、2時くらいまで飲んで泊まっていく。
3日、午前、引越しの準備など。夕方、放課後子供教室。夜、引越しの準備。朝に帰宅して引越の準備をする。先日の事故した車を車屋にもっていいった。その後、放課後子ども教室にいくと、どうやら保護者の方から私の存在にクレームが入ったらしく、出入りは控える話になった。いつかはこういうことになるかもしれない、とは思っていたが、私と地域を繋ぐものから実家がなくなった今、放課後子ども教室までなくなったらますます私が私の生まれ育った地域と関係をもつ意味がなくなってしまった。別に喧嘩したわけではなく、またどこかでお会いしましょう、何かするときは一緒にしましょう、という別れ方だが、子どもには市役所を通して話をつけてくれ、という話になった。夜、御飯時に一人でラーメンを食べにいく。

4日、午前、何をしてたのか覚えていない。午後、仕事。夜、西調布アンクルで打ち合わせ。その後、久しぶりにウィリアムさんの家にいく。西調布アンクルは80年代のバブルのときにできたオールディーズバーでステージもカラオケも食事も酒も備えた素晴らしい箱です。出来た当初は土日は行列ができて入れなかったということ。今は店主が代わり、若い力でがんばっていこうとしているバーです。ここで11月に地元の友達でイベントをやろうと考えています。順次、お声かけしていきます。でも、私の誕生日のときもそうだったけど、どうしてもお店と”一緒”にやる、というのは理解してもらったことがない。料金を設定される。当たり前なんだけど、一緒に企画を考えて、一緒に何かをするっていうのは難しい。打合せの後は久々にウィリアムさんの家で美味しいつまみとお酒をごちそうになりました。ごちそうさまでした。
5日、午前、仕事。夜、NPO法人カタリバのキズナハイスクールの写真撮影。体調を崩す。PETAのお手伝いのときにお世話になった通訳のリサさんがカタリバに就職したということで、今回、キズナハイスクールの撮影の依頼を受けて六本木アカデミーヒルズにいってきました。キズナハイスクールは被災地の高校生達を東京に無料で招待し、オリエン、東京の様々な企業団体の就業体験、グループワーク、(東北のために何ができるか)プレゼン、ディズニーランドというツアーを体験してもらうハイスクールプロジェクトとのこと。そのプレゼンの撮影でした。皆さん寝ないで準備したらしく、発表前から緊張と高校生特有の緩さが伝わってきました。発表はみんなグループワークを経た結果だと思いますが、どれも真剣で、切実で、一回も「とりあえず」という言葉が出てこなかったのが印象的でした。泣き出す子もいたりして、でも、この震災体験を伝えていくことが大事だ、と多くの人が発表の中で言っていました。私はこの撮影のあとに本格的に体調を崩します。帰ってすぐに寝ました。
6日、朝、通達もなく、空き地の工事が始まったので施主にやめてもらう交渉をしにいく。終日、引越しの準備。夜、本、CDを売る。朝、家が揺れ、とてつもない音で起こされました。私の実家の周りは保育園建設で少しもめているのですが、実家のうしろにある空き地に通達もなく次々と重機が入り、整地が始められました。工事をしてる人に聞いても「全体はよくわからない」というし、保育園に直談判にいっても「いま園長と連絡がとれない」と言われるし。でも、結局、園長と連絡がとれ、原因は園の一週間のスケジュール間違いで即刻この日の作業はとめてもらいました。その後、家の植木の手入れ。となりの家の人にとても喜ばれました。弟がラーメン作るけど食べるか?と言ったので、一緒に食べれるのかと思ってあまりにも嬉しくて、先週に鹿児島にいったときの別の人にあげようと思っていたお土産を持ち出して、一緒に食べよう、と言ったら、弟と弟の嫁は先に食べてたらしく、私のラーメンだけがぽつんとおかれました。粛々と本とCDをまとめ、次の家には入らないし、もうこの家には置きたくないのでまとめ、ブックオフに売りにいきました。「手伝おうか?」の一言もなく、隣の部屋で弟と弟の嫁はアニメのDVDを見ていました。この日は家にずっといましたが私は夜ご飯は食べませんでした。みんなは団らんしてました。

私の3年間のやり方が全て間違っていたのか、と、逆にいえば、私が今感じているような同じような辛い思いを弟夫婦にさせ続けていた結果のこの結果なのか、と。車で本とCDを売りにいきながら考えました。でも、ウィリアムさんをはじめ、たくさんの調布、府中の素敵な人に実家に帰ってきて出会うこともできました。これからどうなるかわかりませんが、とにかく、一回引っ越します。

2011年8月10日水曜日

7/14クラヤミノtonesレビュー


7月14日、クラヤミノtones『Throat of Japan』第二回を開催しました。
この日はかなり日差しが強く、汗が流れる暑い真夏日でした。
会場に向かう道すがら、アイスを食べたのを覚えています。
こんな熱気はtonesで吹き飛ばしてしまいましょう。
実際にtonesで元気が出たというお声もいただいています。
写真はアップリンク前の看板ですね、
右上にtonesのチラシが貼ってあります。
さて、『Throat of Japan』では毎回際立った喉をお持ちのゲストをお招きしていますが
今回は日本の伝統芸能である義太夫節をテーマに
女流義太夫の竹本駒佳さん、義太夫三味線の田中悠美子さんにいらしていただきました。
写真は会場設置の風景です。

19時30分からスタートしました。
まず、竹本さん田中さんのライブから始まります。
三味線の音がマイクを通してないのに会場の壁を中から押すような、というか
すごいパワーを持っていたのが印象的でした。
義太夫節の三味線は一般的な三味線よりも竿が太いとのことです。
義太夫節の竹本さんは清楚でお綺麗な外見から想像できないすごい声量です。
こちらもマイクは通しておりません!
義太夫節は「語り物」(つまりお話)なので、
音楽的なところとお話を語り聞かせてもらっているような二つの面がライブの中にありました。
時折、三味線が語りに合いの手を入れます。
言葉は標準語とは少し違うので意味を把握しにくい部分もありました。
ときおりロック歌手のようにがなり声、かすれ声になる竹本さんのボーカルに圧倒されます。
また三味線もエフェクターのかかったエレキギター顔負け?の
倍音のかかったノイジーな音も出てました。
10分の短いライブでしたが
それでも十分にお二人のパワーを知ることができました。
トークでは竹本さん、田中さんに私が質問し、また、ウィリアムさんにコメンテーターとして参加していただきました。
義太夫節とはなんぞや、義太夫節はいつできたのか、といった話にはじまりました。
会場に義太夫節を生で見たことがある人がいるかアンケートをとったところ。
この日の会場には女流義太夫経験者はいらっしゃいませんでした。
ライブの演目は忠臣蔵のなかの『裏門』という演目だったのですが
これに関しては何人か気づいた方がいらっしゃいました。
語りの中の登場人物の名前で気づかれたということでした。
話は竹本さんの声を出す時の姿勢や田中さんの三味線を弾く時の呼吸にも及びました。
今回のtonesでは椅子に座って語っていただきましたが
普段は台のような椅子にお尻を置いて、そして、床に膝をつけて
つま先をつけて足の裏を立てるような感じで座って語るそうです。
語る時は「声を出すのではなくて、息に声を乗せる」ように語る、と。
この声の出し方に関して、失礼、乗せかたに関してはtonesでの指導と一緒でした。
田中さんはライブ中に竹本さんが動的な感じで演目を語っているのに対して
微動だにせずに伏し目がちに三味線を弾いていました。
三味線は語りの呼吸に息を合わせて、
よい語りができるようにサポートする役目とのこと。
呼吸も深くすって吐くのではなく
半分くらいの呼吸を維持しているそうです。
うーん、奥が深い。
ひとしきりトークが終わった後は恒例のウィリアムさんの呼吸ワークです。
今回はいつもの三相呼吸(吸って、ためて、吐く)の呼吸法から
声を遠くに飛ばすイメージで声をだすワークをしました。
これは次にくるクラヤミノtones×義太夫がいつものo-e-iとは違うため
今回のためにアレンジされたものでした。
呼吸ワークが終わった時点で会場は真っ暗になりました。
ここからは竹本さんから会場に対して最初の『裏門』のワークショップになります。
まず、詞章を区切って竹本さんが読むので
それの後をついて会場は復唱します。
ちょうど英語のrepeat after meみたいな感じですね。
そして、今度は節をつけて竹本さんが読むので
これも会場は後をついて真似をします。
最後に竹本さんが全力で語りをします。
会場も全力で竹本さんの語りを復唱しました。
この3ステップの詞章の復唱で義太夫節を体験しました。
以上のステップを別の情景も復唱をして
3回ほど繰り返しました。
その都度、竹本さんから物語の解説が入りました。- 元のメッセージを隠す -
竹本さんの声が素敵なのも相まって真っ暗の中では明るい中よりイメージが膨らんだ気がします。
そして、最後にもう一度「裏門」を聞きました。
最後に聞いた「裏門」は最初に聞いた「裏門」とは別物でした。
イメージがどんどんふくらんでいくし
語りに合わせて情景が変化していく感じが体験されました(実際は何も見えません)。
音楽は一瞬にして場の雰囲気を変えますが
暗闇の義太夫は映画をみているような印象を覚えました。
そして、ワークで体験した箇所に関しては物語が一層身体に入ってきました
初めて聞いた時は少し難解だったテキストも
一度復唱するとすんなりと意味が入ってきます。
意味がわかり、味わえると嬉しい、楽しい気持ちがより一層するんだと感じました。
こういう風に伝統芸能が楽しめる機会があるといいですね。

9の江戸小唄の柳家小春さんのクラヤミノtonesもいっそう楽しみになります。


明日の福岡ユタカさんをゲストにお招きします。
今までクラヤミノtones気になっていても、体験していない方、是非!

2011年8月3日水曜日

誰も知らない名言集・8/3

散らかった風景から感じる、人がそこにいた「余韻」
片付いた風景から感じる、人がそこにくる「予感」

2011年8月1日月曜日

誰も知らない名言集・8/1


インドネシアで学んだことは数限りありません。
  • 怒らない技術を持ち合わせているジャワ人から、怒らないことを学びました。
  • 明日できることは、明日しよう、という急がずにゆったりする術も学びました。
  • 細かいことを気にせずに許すこと、それでいて細かな気配りをすることも学びました。
  • 近代化や西洋化に流れず、機械の性能を良くするのではなく、性能の悪い物を人間の身体能力を高めて活用することを学びました。
  • 文化/多民族/多宗教で国家を成立させていく非常に現代的な問題に、国家規模で取り組んでいる真に先進的な国だということを知りました。
  • 時間やお金に縛られて不自由になるのではなく、時間やお金から自由に幸せに生きる姿には、共感します。