2013年7月10日水曜日

2013年6月25日徳久ウィリアムさん個人レッスン記

もともとの発端は先月に出席した体育会系ロボット学です。
ロボット将棋の話から、将棋のプロにはトレーナーとかがついていないが
オセロのプロは試合前にホテルの一室を貸し切って、栄養士とかメンタルのトレーナーとかコーチとかとこもってコンディションを整える、みたいな話をきき
私もトレーナーが欲しいと思ったことでした。

そこに元ご近所さんでもあり、先輩でもあり、tonesのメンバーでもあるウィリアムさん
最近のワークショップの洗練度合いがすごすぎて、
思い切ってウィリアムさんの個人レッスンを受けてみよう、と思う次第になったのでした。

考えてみると、受けるにあたって、自分自身作品を作りたい欲求もあり
何か声で表現ができるようになったらよいと思っています。

6月25日に早速第一回目のレッスンをお願いしました。
第一回目のレッスンはクラヤミノtonesでもやっているような
神経トレーニングがメインでした。
神経トレーニングとは私が受けた印象で説明すると
「全身の神経を起きさせること」です。
身体の機能と言うものは使っていないと衰えるそうです。
普段意識を向けないようなところにも意識をむけ、全身の感度を上げます。

1、足の裏を感じる
まず足の裏に感覚を集中させます。
うまく立とう、とか、ちゃんと立とうとか思わず、
自分の身体を一つの自然現象と捉えながら、足の裏に意識を持っていきます。
足の裏に意識を持っていきつつ、自分の身体の感じを眺める感じでしょうか。
下の写真は私の足の裏の感じ方の図です。
段々と足全体に意識がいったような気がします。



2、意識する部分を上げていく
今度はだんだんと意識を上に上げていきます。
足、下半身、上半身、頭、と上げていくのですが
意識が敏感になったところほど身体と外の境界線が曖昧になる感じがします。
下半身の意識を上半身に伸ばすところなんか、
下半身がとけ込んでて上半身だけ輪郭がある感じでおもしろかったです。
上半身にも意識が伸びると、
今度は身体の中に風船が入っているような感じがしました。
呼吸をしているお腹のことですね。
そして、ウィリアムさんに自分がいまどういう状況か報告しようと声を発するたびに
声を発することで全身が微妙に変化していることがわかります。
人間の動きというのは些細なことであれ、全身運動なのだということがわかります。


3、滞りなく動けるようにする
ここから少し難しくなるのですが(私の印象)
全身に意識を伸ばした状態で、すぐに動ける状態を作ります。
ウィリアムさんの感覚でいうと
「足の裏に紙が一枚ある感じ」「滞りなく動ける状態」
ということですが
なんとなく分かったような気がする一方で、やっぱりちょっと難しい感じがします。
でも、この状態がわかったらすごく楽に日常が過ごせるような印象もします。
(これはいま、レッスンから2週間経ちましたが、毎日意識しています。
やっぱり難しいですが、全身にうまく意識がいくと、
身体っておもしろいなー、と思います。)
(また追記:足の裏に髪が一枚ある感じ、と滞りなく動ける状態はちょっと違う気がします。
これについては次回。)

4、すぐにでも全力で動けるようにする
今度は3の発展のような感じです。
「すぐに全力で動けるようにします。」
例えば、100M走の選手のスタートの時の状態です。
外野を守っている高校球児、または試合中のサッカー選手のような状態でしょうか。
何かが起こったときに全力で動けるようにします。
そのときに使った動きが下の動きなのですが、



正拳突きの用な感じで、片方の腕を突き出し、逆の足は上げます。
これを左右繰り返すと
その場で上半身は正拳突きを繰り返す
下半身は全速力でダッシュするような感じになります。

これが見た目はとても滑稽なのですが10秒やると
全身が痛くなるくらい負荷がかかります。
短時間で全身に運動をさせたいときはこの動きはとても効率的だと思います。

5、息の範囲をしる
最後に息を吐ききることで、自分の息がどのくらいの範囲なのかを知りました。
とにかく吐ききる。
もう吐けないかな、というところからちょっとがんばって吐ききります。
また、吐くときに声を届けたい範囲を意識する、というのをやりました。
よく「息が届いた人」とかいいますが、
声が届く、ということは息がちゃんと届くことだと教えてもらいました。

最初のレッスンはこんな感じでした。
やったことを順序だてて、1、2、3、と書いてますが、
①全身に意識を張り巡らせた状態
②自然に全身で滞りなく動ける状態
③すぐに全身で全力で動ける状態
の3状態を作り出す練習でした。
とにかく、全身に意識を張り巡らせる状態を準備する、ということがテーマだったと思います。
このレッスンの後、全身に意識を張り巡らせて動く、ということが集中力に直結することだと私は感じました。
余計なことを考えなくなります。

レッスンの内容もとてもいいですが、
この内容には書いていない、レッスン中のウィリアムさんとの雑談もとても勉強になる物でした。
次回は声にうつります。

最初の動機から、私は声のレッスンに特化していますが
ウィリアムさんは本当にいろいろできるので、いろんなレッスンをカスタマイズしてくれるそうです。

と、次回はこれを書いている7月10日、いまからです。
いってきます。