2011年7月8日金曜日

7/14クラヤミノtones

7/14にクラヤミノtones『Throat of Japan』が開催されます。


前回に引き続き、今回はシリーズ企画になっていて
毎回、卓越した喉をもつゲストがクラヤミノtonesとコラボします。


第二回目のゲストは女流義太夫・竹本駒佳さん
そして、義太夫三味線・田中悠美子さんです!
(写真は義太夫節を舞台で語る時に使う床本の写真です。)



義太夫節は江戸前期に大阪の竹本義太夫がはじめた浄瑠璃の一種です。
義太夫節を語る太夫と三味線弾きの2人でおこないます。
(人形遣いによる人形が入ると人形浄瑠璃となります。)
男性専業による人形浄瑠璃「文楽」は世界遺産、
義太夫節演奏家は重要無形文化財に指定されています。



明治初期には女流義太夫が娘太夫として大ヒットした時代があり、
この時は学生が語りの合の手として「どうする、どうする」と掛け声をかける
「どうするれん(堂摺連)」という追っかけを組織し、
もしかしたら今のAKB流行のルーツ、
オタ芸のルーツもこのへんにあるのかもしれません。
関東大震災とともにこのブームはかげりをみせ、
その後は活動写真を始めとしたさまざまな娯楽に埋もれていきます。
しかし、日本の「語りもの」芸能はアジアのなかで芳醇だと言われています。
女流義太夫の語り、三味線の大胆にして繊細な芸は
今なお日本人の心を揺さぶります。
三味線と浄瑠璃は音、タイミングを演奏中に故意にずらしながら
合わせるところは合わすというような技巧を用いるそうです。
その「ずれ」によって芸を味わい深いものにしています。

こういった芸は西洋音楽にはあまりみられないものかもしれません。
(動画は田中悠美子さん、竹本駒佳さんのお師匠さん
竹本駒之助師の動画です。
義太夫と三味線の他にも楽器が登場しています。)

今回出演していただく田中悠美子は現代音楽から義太夫三味線まで
様々なステージで活躍されています。
私が手伝っている「こけし浄瑠璃」にも出演されます。
(下は田中さんの動画。すごい!)

女流義太夫の竹本駒佳さんは小柄な身体からは創造も出来ないような声をだし
その迫力は圧倒されるものがあります。
ユーモラスな部分からシリアスな部分まで、
登場人物の背景を考え込んだ発声が臨場感を演出します。

女流義太夫ではホップ、ステップ、ジャンプといった段階的な学びではなく、
とにかく師匠の音を聞いて、見よう見まねで一緒に自分で声を出して覚える、
ということの繰り返しとのことです。
ですが、今回はちょっとtones風にアレンジを加え
この伝統芸能をホップ、ステップ、ジャンプ式で学びます。

是非、遊びに来て下さい。

クラヤミノtones『Throat of Japan』全4回
日時:7月14日(木)
(日時:8月11日(木))
(日時:9月8日(木))
各日19:30開始/21:30終了予定(受付は19:20までに済ませてください)
料金:

・全4回予約12,000円(1回あたり3,000円になり大変お得)
・2回以上予約3,500円
・単発予約4,000円

・当日5,000円
・学生2,500円(予約当日共に) 
[すべてアフタードリンク付き]

■注意点

・嗅覚が敏感になりますので香りの強い食べ物や香水はお控え下さい。
・光る物、音の鳴るものは持ち込まないで下さい。
・完全暗転になりましたら途中入場が出来ません。
・長時間声を出し続けますのでペットボトルで水をご持参してください。
・暗闇に不安のある方はご遠慮ください。
・15歳未満の方や聴覚に問題のある方は参加できません。
・記録の為に写真撮影や録音を行っています。
 (写真は主にHPで使用、録音はyoutube、SoundCloudで公開する場合があります)
■予約方法
このイベントへの参加予約をご希望の方は
(1)ご希望の日程(及び連続予約される方はその旨も)※忘れずにご記入ください。
(2)お名前
(3)人数
(4)住所
(5)電話番号を明記の上、
件名を「予約/クラヤミノtones」として、factory@uplink.co.jpまでメールでお申し込み下さい。




3回目以降も素晴らしいゲストが続きます。
8月11日(木):福岡ユタカ(フリー・ヴォーカリゼーションの喉)
9月 8日(木):柳家小春(江戸小唄の喉)



今までクラヤミノtones気になっていても、まだ体験していない方。
この機会にぜひ!

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