2011年1月26日水曜日

満員電車は喜劇の連続

私のこの一年くらいは武蔵野台(地元)と渋谷の往復で
だいたい渋谷の23時くらいの電車に乗るんだけど
めちゃくちゃ混んでるわけです。
で、1月前半なんて新年会の時期で
飲み屋で満足できないテンションを電車に持ち込んできます。

井之頭線の一番渋谷よりで吉祥寺行きにのります。
乗車ホームから乗って、まだドアが開いている降車ホームよりの角に陣をとると
私の横に「他人のフリをしよう」と若い男性が陣をとりました。
ぞろぞろぞろー、っと人が入ってくるのですぐに電車は満杯。
そうすると後ろのほうで大きな声の男一人、
笑いを共有する人二人のグループがきました。
みんな私服、歳は20代前半から後半かな、
仕事の話しをしているけど、流通の話しもしてるから
小売りか何かの仕事をしているんでしょうか
スノボーが好きそうな感じ。
「やまちゃん、やまちゃんはかわいいな、やまちゃん、やまちゃん」
電車が発車しようとするところで
実はこのグループには一人女の子がいて(私の真後ろに立ってた)
「やまちゃん、やまちゃん、やまちゃん、やまちゃーん」
気持ち悪い甘えた声で大きな男が連呼するもんだから(10回くらい言ってた)
おかしくなって笑ってしまいました。
そうしたらそのグループに拾われて
「すいません、こいつら酔っぱらいで」とか謝られて
いきなり小声になるが話しは全然止まってない。
「いいです、いいです」と流しながら本を取り出して読もうとすると
「やまちゃん、やまちゃん、やまちゃん、やまちゃーん」(小声で)
とまた始まって吹き出す。
「(男に)ほらぁ、またツボにはいっちゃっただろぉ、
(私に)もう本なんて読めないっすよ、しまって下さいよ」
なんで本を読む事を止められるのかはよくわからないが
本を読む事を止められ、以降、ずっと観察する。

やまちゃんは美人ではないが愛嬌のある小さい女の子
男友達が多そうな、いやみのない、キュートな娘。
でも、左の薬指に指輪をしているし、結婚はしているのかもしれない
一番うるさい3人グループの他に他人のフリ1名、
あと本気で立ち寝してる人1名の6人がこのグループの全貌。

「やまちゃんは三段落ちだからね、山三つだから、トントントン、と」
とか、分け分かんない事を言っていて
なにやらやまちゃんは山崎ミツコだから、三段落ちらしい、くだらない
先の居酒屋でもりあがっていたのだろう。

明大前に着きそうになると「こっちのドアがあくんだよ」と
一番酔っている男がすごい確信をこめて全く逆のドアを指差す。
一年以上、渋谷と明大前を往復している私にとっては
この確信をこめた間違いがまた面白くて大爆笑。
明大前についたらドアがあいて、散り散りに別れてしまった。

私はこういう帰り道が好きです。
私がこの日読んでた本はスタニスラフスキーの「俳優修行一部」でした。
このタイトルに突っ込んでもらいたかったなー
と思いつつ帰りました。

写真は調布の駅

2 件のコメント:

  1. そういうふうに爆笑できるたけしさんがナイスだとおもいます。

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  2. どうもご無沙汰さんです。ありがとう。私は電車の酔っ払いの会話が好きなの。

    ライブ誘ってよー

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